働く人の気持ち

企業にお邪魔してカウンセリングやキャリアコンサルタントを行うことがあります。

家族の介護の為の睡眠不足から、ご自身がメンタル不調になってしまった…

もともとコミュニケーションには自信があったのに、周囲から浮いてしまう…

実は転職を考えている。今よりもっと待遇の良い企業がありそうだ…

お話を伺っているうちに、もっともっと深い理由があったり、思わぬ着地点が見つかったり。とさまざまなケースがあります。

個人の相談室とは異なり、「今のところは」日々通勤し、それなりに業務をこなす力がある方との対応になります。

ここで気になるのが、過剰適応と呼ばれるテーマを抱える皆さんです。

側から見ると、いつも元気よくテキパキ働いていて何の問題もない。会社や上司の意向も良く汲みとるので、評価も高い。

本人も、何ら問題がないと思い込んでいるので、自ら相談をする気もない。

「期待に応えたい!どんどん課題をこなして評価されたい!」ので、頭の中は常に仕事のことで一杯です。

会社にとっても、こんなに素晴らしい人材は理想的に見えます。

が、過剰適応が長く続くことは稀です。

本人が認めたくなくても、まずは思わぬ身体の不調から始まります。手がこわばる…足がしびれる…など、一見ストレスとは無関係な不調が長引きます。不調が悪化あるいは長期化することで、思うように仕事が捗らず焦る気持ちが失敗に繋がる。

と悪循環に陥り、ある日突然、ふっつり糸が切れたように会社に行けなくなる。

皆さんの会社でも、会社からの期待に応える明朗快活に見えるエリートが、いきなり休職あるいは退職の事態に陥り、皆がビックリ!な出来事があったのではないでしょうか?

ワークライフバランスの重要性は、福利厚生面だけでなく、組織を構成する上でも大切なことだなぁ。と考える昼休み。

割と広い会議室にポツンとひとり。それでも近くに流行りのサラダ専門店でゲットしたプレートはなかなか美味でした。